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笑えるほうへ
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作詞 みち。 |
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息を切らして走ってたんだ
坂道を転がる風を受け
地図も見ないで進めたんだ
雨雲はいつもすぐに消えた
いつからだろう走る足は
傷ついて何度も空回り
どこへ向かっているのかさえ
わからないままで海を越えた
とりあえず掴んだものが
予想より気に入って
最初から欲しかったものと
思い込んで今日が終わる
間違っているならそう言って
どうかあたしを強く叱ってほしい
気がついているのにどうやって
抜け出せばいいのかわからない
声を枯らして歌ってたんだ
この歌が誰かに届くように
か弱すぎる糸は切れて
気付かずに全部たぐり寄せた
とりあえず過ごした今日に
残るものなどなくて
明日を待っている時間を
持て余して今日が終わる
最終の電車に飛び乗って
どっか遠いとこまで連れてってほしい
なにも言わずにただ頷いて
そっと手を握っていてほしい
だいじょうぶ、だいじょうぶ、
声にしないでつぶやいた
足元にちらばった
あたしのかけらを抱きしめる
間違っているならそう言って
どうかあたしを強く叱ってほしい
見上げた空を流れてく雲
行かなくちゃ。あたしが笑えるほうへ
震える足をまた踏み出して
なんでもない今日を重ねていく
それぐらいしか今は出来ないけど
笑ってるあたしがここにいる
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