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紡ぎ
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作詞 旅つばめ |
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土の臭いが染み込んだドア
霞む光が差し込んでいて
造りかけの人生論は
ドアの向こうへ消えてった
狭間で渦巻く闇に怯えて
夜空探しては座りこんで
星を掴むために高く跳んで
泥だらけの手を伸ばすけど
まだ帰ってこない
水溜まりに雫が落ちて
僕は眼を覚ました
辿ってきた星のカケラを
掴みながら呼吸をした
濁っているこの地面に
血の臭いは混じってないから
奪い合った夢のカケラを
包みながら眼を閉じた
揺れているこの水溜まりに
迷う理由は見当たらないから
また同じ朝と出会って
有限の夜を歩き続けて
終わりの合図に怯えながらも
終わらない螺旋でもがいてる
もう帰ってこれない
この夜空に星が落ちて
またカケラを探すれど
帰れない僕らは
この夜空の星を探して
また奪い合うから
望んできた星のカケラを
紡ぎながら歩いてきた
真っ黒なこのドアは
時を戻せるかは知らないから
遠ざかった僕のカケラは
輝きながら待っているんだ
その光が霞んでしまう前に
理由を見つけて掴みとるから
変わらぬ夜が終わりを告げても
迷う理由は見当たらないから
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