|
|
|
郷愁
|
作詞 紋白蝶 |
|
ふとした瞬間に思い出す昔
楽しそうに笑う声
イラついたように叫ぶ声
その中には消したい昔まで入っていて
思い出した瞬間に頬が熱くなる
母上様
父上様
お元気でいらっしゃいますか?
私はいま、ここで頑張っています
忙しく廻る毎日
走る光を目で追いながら
追われるように指を走らす
『今日も徹夜かしら…』
ふと一人になった時に思い出す昔
楽しそうにはしゃぐ声
あのころはなんでもなかった一コマ
もう取り戻せないと知っているから
熱くなった頬を冷まそうと手を当てる
姉上様
兄上様
お仕事頑張っていらっしゃいますか?
私は今、帰れそうにも在りません
忙しく回る毎日
走る声に耳を澄まして
せかすように指を走らす
『帰りたいと思うにはまだ早いかな…』
傲慢だったあのころは
無知だったあのころは
一人でも生きていけると信じていた
一人で生きる辛さも難しさも知らないままに
忙しく廻る毎日
走る光を横目で追いかけ
せかされるように指を走らす
忙しく回る毎日
走る声に耳を傾け
せかすように指を走らす
『家に帰ったら味噌汁を作ろう…』
|
|
|