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独りぼっちの掌
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作詞 RAi. |
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真っ暗な空間で
僕はひたすらその闇を見つめる
でも先にあるのは希望でも絶望でもなくて
ただ延々と続く孤独
見えない掌を空に向かって掲げてみた
だけど返ってくるのは静寂と
どうしようもない痛みだけ
今僕はどんな顔をしているのだろう
どんな瞳で、何を求めているのだろう
たった独りのこの世界に
救いなどあるはずがないのに
それでも願ってしまう僕は愚かで
己を傷つけ続けている
そうでもしないと僕は
僕であることを認識出来ないから
あぁ、なんて哀しい選択なのだろう
あぁ、なんて切ない痛みなのだろう
真っ黒な世界に自ら閉じこもり
外側から誰かが扉を開けてくれるのをただ待っているだけ
卑怯で臆病者の僕に気づく者などいないだろう
そしてそんな僕を理解しようとする人間もいないだろう
感情ってなんだっけ
涙はどんなときに流れるんだっけ
誰の役にもたてず心配ばかりかけ
望みにも答えられない厄介者
大切な人達はいつか僕を見放すかもしれない
独りぼっちは怖い
独りぼっちは苦しい
本当に理解してほしい人に存在を否定される
ただ理想だけを押し付けられいつもそれで終わり
僕はあなたの理想になりたい
僕はあなたの自慢になりたい
僕はあなたと理解し合いたい
だけど遠すぎるんだ
生きている世界が
考え方が
価値観が
僕の思う幸せと、あなたが思ってくれる幸せは違う
あなたの駒として動けたらどれだけいいだろう
そうしたらあなたは笑ってくれる
大切な人達は戻ってくる
ただ、亡くすのはひとつだけ
"僕自身"
それが、消えるだけの話だ
信じてもらえないことは辛い
理解し合えないことは悲しい
でも、もっと酷な事がある
お互いが、本音でぶつかり合えない事だ
なんどでも、なんどでも
僕はあなたとぶつかる
わかってもらいたいなんて毛頭考えてもいない
だけど、やっぱり夢は捨てられないよ
現実を見ていれば平凡で幸せな生活を送れるかもしれない
でも、それじゃだめなんだ
僕には夢がある
命をかけてでも、叶えたい夢
だから負けるわけにはいかないんだ
"自分自身"に対してだけは
だから、死ぬわけにはいかないんだ
腕の傷は誓いの印
僕の夢の、強さの証
だから後悔なんてしない
例え誰に何と言われようとも
"僕"は、"僕"だから
今は独りぼっちの掌だけど
いつかこの手で誰かと繋がることが出来たら
そんな日を夢見て、僕は今日も眠る
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