|
|
|
リンゴ
|
作詞 polca cat. |
|
モノクロの街に
赤いTシャツが似合わない
東の街から逃げてきた
ぬるま湯の街に浸って
でもどこか違うと
ここじゃないんだ 求めるのは
リンゴのように赤く熟れたかった
甘い香りをただよわせて
みんな振り向くような
けれど強い風で落ちてしまった
通り雨が降ってきた
傘に雨粒が染みて
じとじとと胸をぬらす
目の輝いた人など
この街でも見つからない
忘れた頃に鳴り出したベル
懐かしい声がいう
元気ですか?
何もかも捨てようとしたのに
優しくいうんだね
君が拾ってくれた
熟れなかったリンゴ
何かを追いかける時間は減り
温もりにぼんやりする毎日
平和に向き合う自分の姿は
赤いリンゴのように
まんまるしていた
|
|
|