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Melody
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作詞 坂下ゆめ |
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午後の日差しでまどろんだコーヒー
決まりきった台詞と 一緒に飲み込む
どちらともなくそらした視線に
悟ったような責める目と 君のまつ毛が揺れた
お揃いのストラップは拗ねるように
鳴らない携帯に ぶら下がったまま
気づけばいつも幸せを造形し
その不完全さを僕ら 今頃憂いてる
そんな顔しないでよ 君には笑ってほしいんだ
傷つけずには終われない 分かってはいるけれど
甘ったるい惰性に浮かぶ僕らが
孤独を感じ 求め合うような
苦々しく美しいメロディーを
ずっと奏でていれたらよかった
うれしいと髪をなでる癖にも
感じてた愛しさが あったはずなのに
丁寧に植えつけられた日常が
そこに陰りを作って 色あせ始めて
なぞるように君の 残像を思い出してたんだ
本当はまだ信じてなくて この静かな別れを
まだ動けずにうずいてる想いが
煮え切らない僕の 苦笑いを誘う
歪んだ唇が紡ぐ言葉が
もう何の意味も持たないのなら
そんな顔しないで 君には笑ってほしいんだ
傷つけずには終われない 分かってはいるけれど
暮れかけた未来に伸びる影が
夜を感じながら 溶けていくような
苦々しくも正しいメロディーを
苦々しく美しい始まりを
飲み込んださよならと奏でるよ
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