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熱帯魚
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作詞 武蔵 零 |
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空きビンに閉じ込められた
傷ついた熱帯魚 一匹
君の痛みは心なの 体なの
その目は何を見ているの
向こうの水槽?
たまにそこを通る人にも
同じような目で見つめられたんだろう
そりゃ疲れるよ
インテリアコーナーの一角に
体折る熱帯魚 一匹
どこかの企業の戦略か 生態か
僕にはわからない
君の国はさぞ暑いんだろう
この街には四季があるんだよ 大丈夫?
母さんは知ってんの?
君に出会ってから心が痛い
もがくこともできないその檻に押し込まれた
いま
昨日と現在の僕らが強く殴るんだ
その青はもっと鮮やかだったんだろう
空きビンに閉じ込められた
傷ついた熱帯魚 一匹
体を包む屈折した視界から
その目は何を見ているの
光の色合い?
暗くなってもこの場所で
ずっと独りで眠ってきたのだろう
君の本当の青を知ることもなく
その檻の中で眠ってきたのだろう
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