|
|
|
Re.Birth
|
作詞 KIMINOUTA |
|
その塔は空を突き抜け高く聳え
人間という名の歴史想創造物を見下す
あぁ哀れだ
あぁ哀れだ
人々はその塔の声に怯えた
悲しみの色の薄れた世界に
再び命が芽生える
その街は灰色をしていた
華の色も海の色も無い
煉瓦造りの街並みを
一人少女が歩いてる
白いワンピースに
真っ赤な靴
この世界では伝説に在る
空色の瞳をいていた
遠い昔に滅んだはずの人間が
此処に独り残されていた
この街は時間が止まっている
少女はこれからもずっと
何千何万の時を孤独と生きてく
少女は疑問に想った
塔の先は空に繋がっていて見えない
そこには何が広がってるのだろうか
もしかしたら
私は死ねるのかな
独りぼっちで
何千何万の時を
死ぬ術も無く
生きる意味も無く
この色を失った世界で
在り続ける事に何の理由があるのか
一歩一歩と
塔の階段を上り続ける赤い靴
塔内に響くその足音が
まるで独りじゃない様な気がして
嬉しくて
零れた
塔の先は何処にも繋がってなくて
階段は広い部屋まで続いてた
その部屋には一つだけ扉があって
その先に待っているものは何か
何となく解ったけど
開けてみた
足が宙に浮いて
ふわっと体が軽くなる
まるで羽根が生えた様に
空を
飛んだ
私は独りじゃない
もぅ独りじゃない
雲が晴れて
青空が顔を出した
にこっと笑って
世界に
色をつけた
遠くから
二つの産声が聞こえて
塔が崩れていった
最後の人間は最初の人間を生んで
最後の景色は最初の色を描いた
それは次々と連鎖して
少女を創るだろう
いのちを創るだろう
煉瓦造りの街並みを
誰かが通る足音がする
静かな歌を口ずさみながら
灰色のままの
塔が崩れたその残骸の隙間
空色をした華が
ひょっこり顔を出している
通りかかった誰かが
声を掛けた
綺麗だね
|
|
|