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子猫の思い・想い・
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作詞 妃 |
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雨の日 捨て猫を見つけました
ダンボールに入れられて 公園で小さく鳴いていました
みてみると まだまだ小さい 子猫でした
小さな子が書いたのか 幼い字で
「もらってください。 たすけてください。」
ピンクのクレヨンで かわいらしく
雨にも負けない 油性のクレヨン
その日 私は泣いていました
実際に泣いたわけではなく 心が悲鳴を上げて 泣いていました
(心が)怪我をして 痛かったんです このまま痕になるでしょう
子猫は もう大きな声で鳴けないようでした
ダンボールの隅っこに パンくずが落ちていて
もうずっと 何も食べていないのでしょう
「たすけてください」
子猫の声のように 私には聞こえました
きっと この子猫も
暖かい所で眠りたいのでしょう
やせ細って とても軽かった子猫
家までつれて帰る途中で 動かなくなり、呼吸も止めました
きっと もうすでに 助からなかったのでしょう
子猫自身も 疲れていたのでしょう
「たすけてください」
ずっと子猫は叫んでいたのに 誰も助けようとしませんでした
見て見ぬ振りをして通り過ぎていく人
子猫はどんなに憎かったでしょう
なぜ 子猫を連れて帰ろうと あのとき私は思ったのか
きっと 私に似ていると 私が勝手に思ったからでしょう
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