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採血
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作詞 雀郎 |
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僕は注射が怖くない
右腕に太い血の管があるんだ
病院の一室 朝起きて
腕を出させられて血を抜かれる
なぜか細長い容器に赤い赤い血が溜まっていくのを
見ているととても心地がいい
何日経ったかな この部屋に来てから
白いカーテンが風に揺れてて
薬品の匂いが廊下から漂って
少しアタマが痛くなる
でも慣れてしまったかも
今ではなんだか安心できる香り
定期的に血を抜かれ
点滴で抗生物質を入れられて
容器に赤い血が溜まっていくのは
僕の身体から出ているものが確認できる
それがすこし気分がいい
すごい
自分がちゃんと存在しているんだと思って
綺麗な赤色の血がみんなと同じように流れてるんだ
って思えるから
だから僕は注射が怖くないの
針を射す瞬間だって 少し痛いけど
その方が現実味があるじゃない?
痛くない細い針なんて僕はキライだな
注射が嫌いな人もあんまり理解できないや
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