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旅立つ君へ
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作詞 リンクス |
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記憶の奥底で生きる君
外に出してあげられず
暗い深海に閉じこめたまま
篭に入れて持ち歩く
そう、僕はタビビト
黒いインクを駆使して描いた地
色褪せた 昔の写真にも似て
噎せ返るような熱気と 音を立てる煙が
僕の行く手を阻む
無人の地に 無数の残骸ばかりを残し
ここも滅んだ
記憶の奥底で生きる君
確かに君は息づいていて
ミドリの地はまだ遠いね
立ち止まれないよ
どんな道でも
歩いていく先に 町はあるから
暗い夜道にオレンジの日が灯る
ぽつぽつと小さいけど
でも確かに 存在している
曇り空のない 澄んだ空気
久しぶりに嗅ぐ 柔らかい月の香り
埃にまみれた道も いつしか途切れて
漏れ出る光に 心奪われた
・・・ここでなら 君を解放できるかな
永遠にこのままなら
きっと それだって幸せだろう
ねぇ君は 今ある幸せまで壊すのかい?
そこまでする価値があると
思っているのかい?
今ある幸せを
君は拒んだ
悲しみに明け暮れる僕を
哀しそうに見つめる君
あぁでもなんて幸せそうなんだろう
自由の翼は今にも飛び立ちそうで
「さよなら」の日が近いと知った
いつか笑って会える日を
夢にみるよ
ミドリの地から飛び立つ君に
幸せを送るよ
どうか君が幸せでありますように
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