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彷徨う行方
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作詞 五十嵐軌夜 |
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いつの間にか誰かに自分を見せるのが怖くなって
胸の奥にある扉に
頑丈な鎖を巻いて 頑丈な鍵を掛けていた
重ねた日々 今まで会った人達を
一度でも疑わなかったことはあったかな?
僕はいつでも目を閉じて
それに気付いてないフリをしていたんです
解らないから 解ってくれないから
できるだけ距離を置けるように
少しでも自分が楽になれるように
僕は逃げていたんです
そうしていたら 自然と想いが溜まり溜まって
胸の奥にある扉を
どんどん飛び出そうとして どんどん溢れそうになった
叫びたかった 風のように吹き続ける想いを
誰かに伝えて受け止めて欲しかった
だけど頭ではわかってたよ
きっと誰も解ることはできないんだと
鍵は開けないよ 鎖も外さないけど
誰かに救ってもらいたいから
紅いSOSを点滅させて
ただ じっと待つのです
次はどうする? これでも誰も気付かなかったら
想いが張り裂けて
開いた世界に飛び散って 僕は壊れていくだろう
ふと目を閉じれば 感じるかい?
これが僕の生きてる証
本当はサインなんかじゃないんです
大丈夫 此処にいるよ
心配無い 独りでも平気
呟いた言葉は届かないだろう
独りで居たって笑えるだろう
怖くない
恐くない
震えているのは寒さのせいだよ
鍵は掛けたまま 鎖も巻いたままで
声の出ない叫びで祈り
紅い証を見せ付けて
想いの中を彷徨ったまま
フラフラしながら流れて飛ばされて行って
それでいつしか消える
知りたかったのは本当の温かさだけだったんです
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