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一等星
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作詞 ほり |
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君を後ろに乗せて ペダルを思い切り漕いだ
坂を下る二人の顔が夕焼け色に染まっていく
沈んでいく夕日が まるで僕らを笑っているようで
少しだけ寄り道しないか 今日は特別だから
君を見つけたあの日から 心が脆くなっていたよ
この広い世界に僕の居場所はなかったはずなのに
空に触れてしっかり感じた 忘れることを恐れて
いつまで続くのかわからないこの時間も
いつ失くしてしまうかわからないこの気持ちも
二人だけの一等星に ゆっくり刻んでおこうか
波打ち際ではしゃぐ君を 僕は愛しいと思った
砂浜で寝転ぶ僕を 君は笑いながら見ていた
ありきたりな単語で良い 平凡でも構わないさ
言葉にならない想いを 砂文字にして伝えよう
ぼんやり灯る街灯が 真っ暗な家路を照らした
別れの時間が近づいて 君はそっと目を閉じた
この手を離すことはもうないよ ずっとそばにいるから
たとえ過ごした日々が無意味になったとしても
たとえ困難な道の上で立ち尽くしてしまっても
きっと僕らを導いてくれる 空がそこにあるはずさ
不器用なまま 一人で苦しみ抱えないで
「子供だったね」と笑えるのは もう少し後さ
それまで星の数でも数えてみないか
煌めく流星を辿って 君の望む世界を見つけよう
空に触れてしっかり感じた 信じることも覚えて
いつまでも忘れることのない愛しい君の姿と
いつかきっと瞬く二人だけの眩しい一等星を
心の隅に置いたなら もう一度キスをしよう
二度と吹くことのない風をこの手で感じて
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