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綺麗な夏
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作詞 きなこ餅 |
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枕に顔をうずめて 暗闇へ
始まるであろう今日を拒絶しても
すぐに暑さに負けて瞼を開く
青空から運ばれる風に
踊る風鈴が奏でるのは 夏
瞳を照らす 眩しい太陽
入道雲が窓枠の中 光る
ほら こんなにも空は綺麗
薄汚れた地上を照らしながら
それでも自分の輝きを見失わない
そんな強さが羨ましくて
窓を開けばそよ風 頬を撫で
心地よい涼しさが部屋を満たした
同時に蝉の歌声が溢れる
小さな命 響く喜び
仄かに香る匂いを辿れば 夏
鼻をくすぐる 新緑の輝き
ひらひらと蝶が泳ぐ 景色
ほら こんなにも世界は綺麗
薄汚れているのはほんの一部
人という悪夢にさえも負けないでいる
そんな強さは僕にはなく
だから静かに僕は泣く
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