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楔
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作詞 きなこ餅 |
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街外れのガードレール軋め
風を呑む 息はくれてやらない
青々とするだけではやまず 孤独さ
降り出したらビニールの拒絶で
僕の追う 陰は鼠に染まり
瓦礫を齧りながらの呪詛をあげる
何時だか採れた新鮮な嫌悪感は
君の口にねじ込んだカネロニ
生焼けで胸焼けて 妬いて妬いて
たらりたらりの 薄黒い雨に熔けて
潜熱で爛れた掌を見つめた 弱い音
ぽたりぽたりの 焦がされた声を劈く
捲りあげた外皮の中には 死んだ銀河
お出迎えの27号室
窓に背を そうだろ、何も居ない
びしょ濡れ 廃棄されたいだけの 無垢でも
旋風は腐り落ちて凪いだ
虹彩はカーテンを遊泳
サイコに陶酔して悩ます 幼さ
先頃書き上げた簡潔な人生幕は
君の為に押し付けた焼印
痛いのか?痛いのか? 痛い?痛い?
ぶらりぶらりの 夜明けは酷く臭う
消滅を選んで紐を伸ばした 揺れる音
ぽたりぽたりの そぞろなる水を舐める
海に似てる舌根の果てには 死んだ世界
ふらりふらりの 夜明けは酷く臭う
ブラストを望んで僕の内側 うねる音
ぽたりぽたりの 際限無い液を広げ
明日に光る絶頂の君へと 染んだ僕だ
ゆらりゆらりの 夜明けは酷く臭う
ほたりほたりの 夜明けは酷く臭う
君は僕のことなど何一つ興味がなく
僕は君のことなど何一つ理解がなく
なんどめだかの 夜明けは甘く匂う
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