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餅捏ね
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作詞 羈絏 |
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搗く餅 朔日毎には食えぬ
喉飄石鳴らし食指を出す
手を叩かれるのは分かっててさ
そりゃ火傷をさせて仕舞うわ
犬も嫌うその紛紜
丸で腐った餅みたい
何だか終わらない気しかしないな
喉に詰まる程の餅を食べて
心が閊えて仕舞う様な
何度も何度も大事に捏ねて
きな臭くなってんの
宝の持ち腐れって心外ね
頭にへばり付いた記憶も
絵に描いた餅だって冗談なら良いね
科白は全部言いたい事
焼き餅を焼いたって
黒焦げに成るだけ
膨らんだ熱気が貧乏籤引いた
証拠だって誰かが答えてた
その通りで噤んで仕舞いそうだが
歯切れの良い言葉で捲し立てる
何だかそこ迄来ると奇妙ね
人間風情に悔しがったって鱓の歯軋り
此の儘だと憂懼に成りそうなので
夢で餅を食える様に必死に願ってるの
全てが饐え切ってんの存外ね
長く持たない許りなんだわ
絵に描いた餅だって冗談なら良いね
水臭い味がする
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