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桜花景勝
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作詞 NECURAP |
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人が通る そこ退け道譲れ 足跡また響く布石
駆ける音鳴らして舞う花弁 開花し一斉に散らす術
かの季節過ぎるまでは眠れずに やがて溶ける光景と決別し
次の折を待った諸人と 空蝉の水面に映る遠い夜
回転、光景は一変 僕を連れ出して春の音を再生
幼気な心だけで追いかけっこ 今日と明日を比べる毎年
いつの日にか置き去りに した記憶やがて時が過ぎて
風化 並べた口説じゃ補えない でも確かに覚えてる日
誰彼構わず遊びましょう と無邪気を醸す幼子に惑う
照らし合わせてる過去、今と なんていらないものと悟り抹消
鬼さんこちらへ遊びましょう と手を叩いた先 魔の都
何時かの夢みたく跡になろうとも忘れられぬ居場所
桜の朝 暁に起きて 寝ぼけた目をこする
枕の中にまた逃げ隠れ 今日も檻の中へ
雪が消えだして景色変わる その僅かな暖かさを手にしたら
流転 途端に怯えてた寒さも何処へやら それでも未だ出れない
毛布の中 今日憂鬱のまま 変わらない目の隈に憔悴
でも大丈夫と嘘をついて 塞ぎ込んだあの日の自己陶酔
この世じゃ寝付けず目を掻くのも 日常茶飯事の夢となるの
かんらかんらに手のなる方 耳障りばかりじゃ言語錯綜
鬼さんこちら手の鳴る方 招いたけれどもこりゃ絵空事
つまりままごとような戯言 吐いた今日を経て終わる昨日
眠れぬ夜 幾度も起きて 月の光を浴びる
襖の奥 心置き忘れて また毛布を被り目を閉じる
本音に手を抑えても隠せやしない 目に映る光は隔世ばかり
雪の頃残した忘れ形見 その跡を追い探す手がかり
残響、反響 嘗てがあり 今に為る道を描く絵は次第に
轍となりて明日へ確かに 続く今日となる願い達
覚えのない 夢をまた見て 誰かの心を問う
この手の中に 残る温度を 思い出と呼ぶのでしょう
桜の朝 暁に起きて 寝ぼけた目をこする
枕の中にまた逃げ隠れ 今日も檻の中へ
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