|
|
|
九夏
|
作詞 天島 常理 |
|
九夏
身体の底からとても暑い夏の朝に
布団を被って寝ていたの
そんな休みの不快な朝に
どこから優しい風がやってきたの
毎日の始まりはいつも同じで
時にはやる気もなくて
僕はまた眠りについたよ
息をしていない僕のケータイ
メールのひとつも届かないから
あの子が今何をしているか考えたよ
寂しいかもしれないけど別にいいかな
外の景色はゆらゆらと揺れていて
こんなに暑いのに人はこんなにも忙しなく
楽しいことや辛いことを一生懸命に
日が暮れるまでよくやるよね
時には少し遠い公園まで
態々歩いてベンチに腰を掛けた
声を掛け合い走る中坊に
目の前を走り回るよく見るような子供
意味もないのに小一時間座ってました
夕陽が赤く染まってきた午後の七時
蛙の鳴き声や虫の声が
夏の香りと共に寂しさを連れてきた
暑苦しい夏の夜の中で夢を見たよ
教室を抜けてあの子と手を握り
青い空の下を二人で歩いて
電車に揺られ夕日に照らされる日々を
過去だとか未来の憂鬱だとか
今を楽しむための言葉で
例えこんな世界が変わっても
変わることのない青を僕は歌う
どんな風にいまが過ぎ去っても
何回でも何万回でも思い返すよ
窓の隙間から爽やかな風が
もう朝だよと起こしてきたの
朝日がぼんやり輝いていた朝は
どこか目に焼き付いていました
|
|
|