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とある作家の作業風景
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作詞 あかさてな |
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24時間営業のファミレス
時刻はもう深夜の2時を回り
流石に此の時間では客も疎らで
空いている席が圧倒的に多かった
僕は愛用のノートパソコンを開くと
徐(おもむろ)にキーボードを打ち始めた
頭の中で想い描いていた物語りを
一からBlu-rayを再生させる様に
鮮やかに美しいビジュアルと
臨場感たっぷりのBGMに酔いしれながら
世界でたった一つ
自分だけのオリジナリティに溢れた
物語りを紡ぎ綴り続けて行った
一度イメージが湧き始めると
次々とイメージが奔流となり
自分でも止められずに無心になって
両手の指がキーボードの上で踊り
文章を紡ぎ織り繋いで行く
気が付けばもう時刻は朝を迎え
僕は完成した作品を保存すると
ブラックのコーヒーを一杯注文し
其れをゆっくりと味わいながら
満足感と充実感と達成感に浸りつつ
担当編集者に連絡を取ると
先程から感じていた空腹を満たす為
モーニングセットを注文し
担当編集者が来るまでの間
ゆっくりと朝食を楽しんだ
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