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透き通る哀しみ
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作詞 あかさてな |
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透き通る哀しみ
自分勝手な大人達に
振り回され苛まれ
幼い心に深手を負わされ
愛に目隠しをして
何処かに置き去りにして
いつしか心の扉を
閉ざしてしまった
あれから一体
幾年月が流れたろうか
情け容赦のない
時の流れは
苛烈を極める
刃となって
降り注ぎ
僕の体と心を
ズタズタに切り裂いて
嵐の様に去っていった
僕は血塗れの
心と体を抱えて
立ち尽くす暇(いとま)も無く
歩き続けねばならなかった
どれだけ歩いたろうか
道は二つに岐れていた
右手の道は綺麗に舗装されていた
左手の道は凸凹だらけの砂利道だった
僕は散々迷った挙句に
左手の悪路を選んで歩き出した
暫らく歩いていく内に
道は色鮮やかなパンジーが
咲き乱れる花園へと
其の姿を変えていった
いつしか僕の両眼から
透き通る哀しみが
頬を伝い落ちて
足元の花を濡らしていった
軈て氷の様に閉ざしていた
僕の心が
陽だまりに包まれた様に
温もりに満ち溢れた
長きに亘って忘れて居た
イノセントな感情が湧き上がり
心と体が震えだし
暗い夜の闇を抜け出した様に
暖かな気持ちに満たされていった
こうして僕は再生を経験し
新たに湧き上がった力と共に
歩き始めた
美しく輝きに満ちた道を
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