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月の雫
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作詞 あかさてな |
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青鈍に染まる夜の帳が覆う刻限
宙を翔ける琥珀色に輝く十六夜の月
誰もが心の内に深紅に波打つ
癒える事無き傷の記憶を隠し持つ
抑えきれない衝動に駆られて
誰もが薄墨色の迷路の中を
月の欠片を道標にして彷徨う
当て所のない旅路の果てに
辿り着くは精霊流しの河面
伽羅色の灯火を放つ笹船に
哀訴の記憶から紡ぎ出される
願いと祈りを込めて
一人二人と彼方此方から
唇から言の葉を紡ぎ出して
謡い出される懺悔の歌は
河面を波打つ潮流と成りて
時代の一頁に静かに刻み込まれる
永久に消える事のない月の雫
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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