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暗き闇の月の出現と全地球規模の大災害、そして復興へ
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作詞 あかさてな |
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時にグリニッジ標準時西暦2027年8月11日、午前9時47分。
月の公転軌道よりも外側に凡そ120万qの彼方にて、突如として其れは出現した。
時空を引き裂き出現した物とは。其れは、月よりも一回り大きな暗赤色の球体。
此の宇宙には存在しない物質で其れは、出現時に様々な波長の電磁波や未知の素粒子、
そして強大な重力波と衝撃波を発した。
電磁波と未知の素粒子、重力波と衝撃波は其の儘地球に到達し、全地球規模の災害を発生させた。
世界各地の上空ではオーロラが輝き、大地と大気・海洋は震え、文明の産物はありとあらゆる物が破壊されてしまった。こうして、人類は其の人口の約3分の2近くの死傷者を出し、
地球における全生命体の約74%が死滅した。
其れから40年の歳月が過ぎた西暦2067年4月7日現在。復興を果たした幾つかの地域の一つ、日本の嘗ての首都東京。其処は東京湾の大部分を埋め立て、其処に新たな都市が築かれ、ネオ・トーキョーの名で呼ばれ、其の中心にはエリア・バビロンと呼ばれる特別行政区が設けられ、世界の政治・経済・金融・通商・司法・教育等の中心的な役割を担っている。
エリア・バビロンの中心には、最先端の第13世代の自立型人工知能を搭載したスーパー・コンピューター・システム“アーカーシャ”を納めた“バベルの塔”が鎮座している。
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