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四大精霊の夜会
作詞 あかさてな
鬱蒼と木々が生い茂る森の奥深く
鏡の如き静謐なる水面を映す湖在り

時刻は全ての生ける者達が眠りに就く真夜中
夜の女神が漆黒に縁取られた静寂の羽衣を閃かせ
眠れる者達に夢物語を紡ぎ織り繋いで
暫しの安らぎと甘美なる陶酔とを与えん

天空に懸かりし満月が湖の面に映りし時
遥かなる天球より数多の流れ星降り頻り
湖水の中へと沈みゆき
とある者達を異空間より誘わんとする

果たして異空間より姿を現し者達とは
其れは四大元素の理を統べる四大精霊達である

先ずは炎の精霊サラマンダー
次いで大地の精霊ノーム
次いで風の精霊シルフ
最後に水の精霊ウンディーネ

サラマンダーが指先より火球を上空に撃ち放つと
火球は轟音を伴い炎と電を爆散させる
ノームが何事か念じると森の草木達が眠りから覚め
一斉に蕾が花開き甘く芳しい香りを森中に漂わせる
シルフが幽玄なる翼を羽搏かせ其の吐息を吹くと
旋風が森中を駆け抜けノームが咲かせた花達を散らせてゆく
ウンディーネが湖の面より無数の水柱を放つと
遥か上空まで勢い良く上り雨となって森中に降り注ぐ

こうして暫らくの間森は四大精霊達の遊び場と化し
膨大な魔力が森中に蓄えられてゆく
軈て時間も頃合いと四大精霊達は一斉に姿を消し
東の空より日輪が上り出し朝を迎える

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 四大精霊の夜会
公開日 2023/02/13
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
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