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レッドライン
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作詞 きのこ |
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新宿通り5つ隔てた
あたしの職場 細い路地
ここでは7つ年を重ねた
毛先が錆びて傷んでる
昔は暗いビルの影でも
指名をされた裏の路地
今ではお茶を挽いてばかりで
次から次に声かける
ふり払われる手には慣れたけど
哀れみ向ける目には慣れなくて
これ以上あぶれたら
死活問題のデッドライン
街灯が 連なって
荒れた肌を照らすレッドライン
雨風よけたビルは壊され
今ではコインパーキング
夜明けは遠く風は冷たく
すました猫は毛繕い
お久しぶりの常連客は
素知らぬ顔で若い子へ
そろそろ奥の路地へ移るか
つれない猫に問いかける
ホテルで食べるおでんおいしくて
お礼がわりのチップうれしくて
手に入れた居場所さえ
世代交代のデッドライン
古傷も癒えぬまに
手首に刻まれるレッドライン
これ以上あぶれたら
死活問題のデッドライン
街灯が連なって
荒れた肌を照らすレッドライン
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