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傷口
作詞 BloodyAlice
10年前 あたしは何を夢見てたっけ
ケーキ屋さんとか花屋さんとか そんなのに憧れていたのかな。
そう、普通の 女の子みたいに

本当は嫌いだった筈の 煙草の煙
でも今は慣れてしまった もう何とも思わない、思えない
そんな風に人は変わって 汚さにも慣れていくんだろうね


踏み出したのは右足だけのつもりだったのに
いつの間にか両膝の所まで 沈んでしまった気分ね
もう抜け出せないわ 繋がれた犬のように。

泥が跳ねたって そんなの気にしてたら歩いて行けないわ。
だからねぇ 汚れてることに軽蔑しないで
あたしだって最初は、本当は 綺麗だったのよ。


可愛い制服着て、街を歩くことも
友達と馬鹿騒ぎすることも きっともう出来ないんだろうね。
そう、普通の 女の子みたいな

両耳におもいっきり空けた 戻れない刻印
シルバーのピアスが増えるごとに 思い出が掻き消されてく
そうやってあたしは 全部忘れていくんだろうな


かすり傷だった筈なのに どうしてなの?
化膿して広がって ねぇ、消えない傷になってるよ
あの頃の気持ちは もうずっと前に抜け落ちてしまったのに。

涙枯れても 大人になっても、あたしは何も変われてない。
ゆらゆら足も着けず ブランコみたいに
こんなあたしを、誰か 強く叱って…

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 傷口
公開日 2007/03/03
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 夢見ていた『今』から、食い違ってゆく。
そんな虚しさを綴ってみました。
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