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炭売り娘
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作詞 野馬知明 |
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ひとり あああ 歩きの
淡い葉陰の山の道
バスも あああ 通わぬ
丸い小石のつづら折り
麓の町まで十里
それは遠すぎるから
せめて雨さん
せめて風さん
逢いに行くときだけは
山の彼方に消えて
ひとり あああ あなたを
しのぶ炭焼きの煤煙
「炭はいらんかエー」
「あなたどこなよヨー」
「わたしいらんかエー」
「愛はいらんかエー」
登り そして 下る
朝な夕なの白い靄
行きつ そして 戻りつ
いつも素通り峠の茶屋
あなたの心は彼方
それはひどすぎるから
せめて雲さん
せめて霧さん
逢いに行くときだけは
山の彼方に消えて
ひとり あああ あなたを
さがす炭売りの町の辻
「炭はいらんかエー」
「あなたどこなよヨー」
「わたしいらんかエー」
「愛はいらんかエー」
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