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下町慕情
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作詞 野馬知明 |
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金魚 浮き草 鉢売りが
町に初夏告げながら
水を撒きつつ歩いて行くよ
水槽の冷ややかな水に
頬よせる君の瞳が
とても とても涼しげだ
竿屋 青竹 竿売りが
町に秋風連れながら
竿を引きつつ歩いて行くよ
青竹の爽やかな肌に
口づける君の瞳が
なぜか とても淋しげだ
三社祭の御輿がざわめく
横笛や太鼓に送られて
うら寂しい隣町に
君は嫁いで行った
羅宇屋 羅宇竹 羅宇替えが
町の初雪踏みながら
煙靡かせ歩いて行くよ
門松の華やかな路地に
ふと伏せる君の瞳が
なぜか とても悲しげだ
初詣の晴れ着が眩しい
御守りや破魔矢を抱く君に
今年こそは幸せにと
僕は祈って泣いた
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