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空き缶エナジー
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作詞 なぬか |
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もう愛されていないかも 気づいた夕暮れの町田の真ん中で
エナジードリンクを配るお姉さんに吸い寄せられる
私もかつては満タンのエナジードリンクそのもので
彼は私を離さなかった
それはそもそも愛ではなかったのかも
彼が欲していたのは私のドリンクで
飲み干した空き缶を愛すことなどできるはずもなく
じゃあ 私は
返して私のエナジーを 満たして私のエナジーを
こんなことになるとわかっていたら
思い切り振り回して渡していたわ
私のエナジーで目くらい潰してやっていたわ
もう愛していないのかも 気付いた夜の新宿で
すれ違う人並みが皆 転がった空き缶に見えるから
そもそも愛ではなかったのかも
私のドリンクは濁っていたのかも
淀んだエナジー さっさとカラにして
前に進まなければいけなかったのかも
じゃあ あなたは
差し上げるわ 私のエナジーなんて
引き取ってくれてどうもありがとう
今までどうもありがとう
今 この瞬間 新たなエナジーの気配がするの
ごめんねエナジー
あなたの缶を空にしたのは私ね
少し涙が出て止まらないのは
残りのエナジーを振り絞っているのね
悲しくないわ 悲しいわ
わからないけど
今は空き缶ではないみたい
満タンでもないけれど
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