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者(疑問系)
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作詞 EmptyDoll |
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当ても無く彷徨い続ける モノ
大地に身体を乗せ 前へ 前へ
私は何処から来たのだろうか
私は何処へ向かうのだろうか
目の前に現れたのは 川
汚れたその水は 深く 深く
渡る人を皆飲み込みながら
渉る船をただ彼岸に誘う
船頭に問う モノ その答えは
「おまえはここをわたれないよ」
なぜ?
西の視界は次に東 歩く先はもと来た道
先はある 全ての未知は道になりうるから
今 何処からか詩が聞こえた
さぁ進みましょ
わたしはだぁれ?
『蝕を求めて天向き登り
木々は逆立ち血肉を刻む
大地を刻む突風渦巻き
四肢をばらして霧へと還る
目下目前乳呑児を刻み
轟く絶叫空へと消える
紅き流れがうねって飛び跳ね
影法師達を闇へと誘う』
何処までも繋がり行くのは ミチ
天地に転がり ↑へ ↓へ
大地とこの空 狭間を行けば
詩歌いの源 姿を見せる
目の前に現れたのは キギ
闇を欺き 嘆く 嘆く
罪の人の詩を口ずさめば
死者は呻き紅は流れる
樹木に問う モノ その答えは
「オマエハナガサレテキタニンゲンダヨ」
なに?
北を越えればいずれは南 巡り廻って ここ地獄
理解した 元のわたしはニンゲンだったのだ
今 何処からか悲鳴が聞こえた
さぁ歩きましょ
わたしにんげん?
『踊れ 躍れ 死ぬまで踊れ
腕ぶん回してもぎ取っちまえ
叫ぶは勝手だ 全員叫べ
叫んだその口 引き裂いてやる
足の百本 犠牲にしてでも
千年続けて 億繰り返せ
目ン玉ぶち抜き 耳削ぎ落として
顔も捨てろ!』
歩いて 歩いて 辿り着いた
同じ形のモノ 形は同じなモノ
聞く耳と話す口を持つモノを
わたしは探した
亡者に問う モノ その答えは
「陽の目を見ないニンゲンにイノチは無い」
ない?
生も無ければ死ですらない 命無きニンゲンは なに?
ニンゲンを与えて イノチを捨てたのは・・・
短き四肢で這いずりながら
大地をなぞる
ははは は ははは
モノは彷徨い続けるだろう 空箱を求めて
・・・・ねぇ わたしは、
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