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風の旅路
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作詞 Metaphysical Cat |
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何処へ向かって何処へと 行く宛も解らない儘で
何が正しくて何が間違いなのかも
寂しい風に吹かれて 足取り重く僕は行く
蹌踉めく僕は旅の途中で
誰かに呼び止められた気がした
その声のする方へ 怖々振り返ったら
小さくなった街の光と影
ゆらゆら 揺れてここまで孤独(ひとり)で辿り着いたけれど
両足には疲れなど感じてないのに
どうして嵐のように心だけ荒むのだろう
どれ程までの距離を歩いた事も
後ろを振り返ったりしない
意外とこの身体は こんなに大きくなって
破けた靴も少しも気にしない
真っ暗がりな道さえ月光(つきあかり)で十分なくらい
心做しか気分が晴れていく気がする
そんな日々を嫌になる瞬間(とき)が来るなど信じない
背中を押すには少し強くて
僕の邪魔をするには少し頼りなくて
衝動とは斯くも唐突に始まるのか
野性的で 少し怖くて
何処へ向かって何処へと 行く宛も解らない儘で
何が正しくて何が間違いなのかも
綺麗な雨に打たれて 足取り軽く僕は行く
風の軌跡をなぞって 過去(これまで)の事を振り返る
歓びにも哀しみにも こんなに触れたから
これ以上この世界で もう僕は生きなくていい
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