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孤独法師
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作詞 Metaphysical Cat |
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つないだ手と手を
引き裂いた海がとても憎い
それでも貴方は
最後まで優しいままで
「悲しい顔なんて似合わないから」と
「どうか微笑んで居てほしい」と
約束だけを遺して
護れるかどうか不安になる夜を
もう幾つ過ごしたのだろう
沈んでいく貴方とあらゆる事が蘇る
目の前には何も無くて
私は孤独法師(ひとりぼっち)
想いを手向ける
この肌は冷たい壁にもたれ
見えない貴方に
少しでも触れるのなら
ずっと離さないでいた恋心が
泡になって消える時が来る
非道く笑える結末(シナリオ)
貴方以外の誰かを愛する程
ぬくもりに飢えていないけど
怯えていた悪夢が今では同じ傘の下
寄り添って歩いている
私を濡らしながら
闇の淵で鴉が静かに語り始める
「寂しいのなら側においで
永遠など一瞬で与えてあげよう」と
かつて聞いた声に似ている
信じられるくらいに
差し伸べた腕を掴んで深みの方まで
同じような力強さで
風のように攫ってくれる
宛ら……『白馬の王子さま』……なんて居ない
絶望をまた絶望で塗り潰して
私には何にも無いのに
漂流する痛みはいつになったら消えてくれるの?
昏い雨が頬を伝う
私は孤独法師
貴方以外の誰かを愛する程
ぬくもりに飢えていないけど
憶えている悪夢は今でも同じ傘の下
寄り添って歩いている
私を濡らしながら
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