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No.85
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作詞 歪み |
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その時 夜が目を覚ました
あまりの眩しさに何度も瞬いた
僕たちは そうして生き続けている
難しいと言われるから
分かりやすく言葉を選ぶのに
そうしたら今度は 頭が悪いのかと思われる
どっちにしたって あんたの主観
眠気に抱き締められて 微睡み
電子音を拒絶したまま 幻を求める
この頭の中には 夢ばかりが敷き詰められる
知識や知恵なんてものは
僕を僕として表す為の 絵の具とキャンパスだ
色は そんなに持ってない
良い子の皮を被ったまま
身体だけが成長していって
剥ぎ取れずに密着した皮膚から
押し込んだはずの自分の本質が
染みの様に顔を出して
侵食して 腐らせて 新しい顔を作る
本当は 最初から居たのにな
朝が瞼を下ろす頃 僕は泣いた
夜が瞬きを繰り返す度に 君が泣いた
泣いた 泣いた 泣いた
寂しい時に限って いつも一人にならざるを得ない
天井に伸びた腕の先
ひょろりとした指と手の甲が揺れる
揺れる 揺れる 揺れる
揺れる 揺れる 落ちる
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