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火群
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作詞 Ibu |
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傷付けた、その火種が
群れを為し燃え広がる
まるでここは地獄の様
吐いた息すら熱帯びて
目線の痛さが汗の沁みの様に
傷跡の血が垂れてくる
焙られた、嬲られた、非道いな
現実逃避も得意じゃないし
天を仰げば浄化の浄土
その土すら踏む事が出来ず
焦土、熱傷、安堵すら
この箱の中身は憎惡で満ちていた
罪惡の雫が私を
あの身この身と投げ棄ててゆく
救いの手を差し伸べたのは
己自身だった
傷がある、照明よ照らせよ
群れがある限り燃え続ける
地獄じゃないなら何と呼ぶ
炎々の中で動き続けるなら
壊された、玩具を直せよ
終わりがなければ虚しいじゃないか
地獄の様な日々を生きるには
あまりにも満ち足りてて
助けを求める者が居たとしても
己の恥を超えれねば
救えず、助けず、溺れて
そして自分の番が来た
周りの目ばっか肥えてゆき
英雄なんて相応しく無い程
楽観で、非力で、凡庸で
とてもじゃないけど足掻けなくて
惡むべき相手を間違えて
あの手この手と思考するけど
救われたがっていたのは
己だけじゃなかった
傷はまだ、癒える事を知らず
群れは止まず、火の粉の塊だ
地獄の沙汰すら決めれないの
どうしてか、未だに悩み続け
嗚呼、喉が枯れ果ててゆく
この熱は冷える事は無く
「生きる事が地獄」なんだと
云い切る前に君は去ってた
何を信じりゃいいんだ
誰を救えばいいんだ
絆が綻んでゆくのを
見守りゃいいんか
そりゃないな
苦しさからの解放?
何れは塵になるもの?
燃えカスすら拾えず
皆忘れてゆくんだ
それを地獄と呼ばずに
何と呼ぶ?
永遠もバイバイも途絶えたよ
餓鬼のフリももう必要ないな
その地獄がもし正しいのなら
この火すらも愛おしく感じる
燃え広がったこの道にて
僕らはこれからも歩いてくのかな
火群の地獄を謳歌できたなら
いつか君に会えるかな
命尽きるまで歩いてく
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