|
|
|
誘惑欲求
|
作詞 Ibu |
|
「この糸を千切りますと」
そう言い三つの糸を
彼は容易に用意してみせた
その誘惑に負けて
まずは一本千切ってみました
するとどうだろう?快感を覚えて
でもどうだ?何がか失った
それにすら気づかぬ儘
誘惑欲求が板につく程
その欲望を止める事が出来なくて
リスキーゲームが始まっていた事すら
馬鹿な僕は気付けなかった
「残りは二本ですよ」と
そう言い二つの糸を
ほらほらとちらつかせて見せた
その誘惑は彼方へ
二本あるならともう一本
崩壊の音を並べながら
漸くと失いに気付いた時
もうその糸は一本で
それでも襲う誘惑欲求
自分でも分かり切っている事なのに
無意味で不利益なのを知りながら
知恵を得ても止められない
どうにかこうにか最後の一本を
千切らせまいと足掻く足掻く
「そうだ!ここから離れればいいんだ」
そう言った時彼は微笑んだ
最後の糸が襲い掛かってくる
自然と手がその糸に伸ばしてる
己の運すら勝ち取れない儘
気付いたら糸が切れていた
もう終わりだこの世界
|
|
|