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蟋蟀と蟻
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作詞 Ibu |
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彼は演奏者、奏でるのを生にしてた
それが彼の生き様であり、彼の象徴だった
彼は労働者、働くのを生にしてた
それも彼の生き様であり、生きる意味だった
生真面目に下手くそなメロディを見せては
それを馬鹿にして、その曲を背に生きてた
蟋蟀は音楽と常に向き合ってた
蟻という観客に伝える為
蟻は音楽を馬鹿馬鹿しいと思ってた
その姿はまるで昔の蟋蟀の様だった
冬が来て、乞食が欲しいと嘆いた
この道では生き残れないと知ったから
食を溜め込んでいた彼は見捨てた
彼の音楽が好き、それを言えずに
蟋蟀は自分と向き合ってた
この音楽が意味のある事かと
蟻は諦めを誘った
悟れば君にもという、悪魔の囁き
音楽を止めさえすれば
反省した様に見えるだろう?
せっせと皆の様に働けば
昔の自分に戻る
それでもと蟋蟀は歌った
諦める位なら死んでやると
蟻は実は憧れてた
その音楽を
彼を支えられるなら
蟻は答えた
その期待に添えられる様に
蟋蟀は返した
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