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読終わりの奥附
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作詞 Ibu |
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私の辞書、読解の辞書
その最後を記すのは
きっと【最期】何でしょう
皆にとって【ん】が最後でも
私が読終わりを告げる頃には
奥附という名の走馬灯が
廻でしょう、私の今来を
扉を〆る前の私の
私の刻まれた銘記は
呵されたその列挙は
頽廃された大厦の様
扉を綴じる前に私は
「何か言い残した事は有りますか」
そう老頭児(ロートル)に告げた時
「何も言い残す事は無い」
そう云い彼は...これ以上は云うまい
そうして幕は綴じるのです
拝観者はこれ以上は無いのです
侘び寂びの心は此処でしょうか
私も最期が来るでしょうか
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