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速読
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作詞 Ibu |
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この曲は速読される
それ程内容の少ない本みたいで
それでも、僕は意味を言いだそうとして
その本を読み始めた
その本が読まれるのはほんの数分
思い出のアルバムなら秒で終わる
僕が書くこの小説は
あまりに短く、あまりに薄く
意味なんでそもそもあるのだろうが?
意味という意味を教えてくれぬか?
それを分かった上で
この本は幕を閉じた
この曲も速読される
どの曲もながら見なんだろうよ
暇つぶしにもならないそんな本を
僕は何冊も作っていたんだ
今日の内に読めるのは何本
僕の本なら1,000を超えるだろうよ
お金に換算するとしたら
一冊に付き一円だよな
理由なんでそもそもあるのだろうが?
理由という意味を教えてくれぬか?
だからって教えたらさ
幕を降ろされるだけだろう
嗚呼、人気なあの曲のような物語を
嗚呼、人気のあの人のような生き様を
僕は真似をしていたんだ
この本を見るために
読むなんでそもそもあるのだろうが?
読むという意味を教えてくれぬか?
それを知ったらじっくり見てさ
遅読になる其の日まで
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