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紫蘭
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作詞 椿輝 |
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誰かが云った
「疲れたのなら その羽を休めなさい」と
あなたが云った
「あなたが思う道を ただ行けばいい」と
幸せを数える度に 涙の色を忘れてしまうのに
どうして あなたは曇らないままで
愛しさを想う度に 胸に痛みを隠してしまうのに
どうして…
明けない夜が あなたを包み
新しいひかりが わたしを照らす
雨が止むまでは このままでいてほしい
あなたの笑顔を忘れないように
あふれた名前が消えてかないように
夢の中ならいつでも逢える
そう願う夜をいくつ数えた?
朝を迎えて腫れたまぶたを
カーテン越しの光がわらった
想い出を並べる度に あなたの熱を憶えてしまうのに
どうして わたしは変われないままで
温もりを感じる度に 胸にあなたを描いてしまうのに
どうして…
指でなぞった あなたのかたち
まだこんなに鮮明に 憶えている
忘れるくらいなら 苦しいままでいい
あなたの幻に溺れるように
落ちた花びらに埋もれるように
踵のすり減ったスニーカー 草臥れたマフラー
あなたが忘れていったもの
あなたに向かって伸ばされた手 降り止まない雨
あなたが手放していったもの
明けない夜が あなたを包み
新しいひかりが わたしを照らす
雨が止むまでは このままでいてほしい
あなたの笑顔を忘れないように
あふれた名前が消えてかないように
あなたの笑顔が雨に濡れないように
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