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槍と楯
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作詞 橙 ヨシヒコ |
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命の期限を 突きつけられた
僕じゃないけど 近しい人が
あまりに唐突な展開に
頭が追いつかない
告知を受けたのは 自分達で
まだそのことを 彼は知らない
ほんの初期だと思っている
ウソをついているみたいだ
少し疲れた様子だったけれど
まるで そんなことないみたいに
また今度、メシでも行こう、と
話したあと 彼は少し眠った
なんでだよ あんまりだろ
神様は あまりに酷な試練を
彼や僕達に与えた
電話が鳴るたびに ドキリとする
悪い知らせが 来たんじゃないかと
彼のことでいっぱいになって
仕事も手に付かない
ドッキリでもいい 怒らないから
冗談でした、と バラしてほしい
信じたい方を信じたいから
戦う前から負けてちゃダメだ
彼がそう思っているのなら
僕もそう思うようにしよう
藁にもすがるような思いじゃなくて
その藁蕊を 槍と楯に変えて
まだ行くなよ 連れて行くな
連れて行くなら僕達が相手だ
戦わずして負けはしない
雨はただ降るだけ
日頃の行いなど鑑みちゃくれない
悪いことは ただ起こるだけ
何気ない日々を思い出すから
平穏無事な日々を
なんでだよ あんまりだろ
神様は あまりに酷な試練を
彼や僕達に与えた
まだ行くなよ 連れて行くな
連れて行くなら僕達が相手だ
戦わずして負けはしない
まるで正義のヒーローみたいに
彼の知らないところで
僕達は戦ってやる
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