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恋、巡り。
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作詞 鶴見涼 |
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「ずっと待っているよ」 その眼差し 花はひらり
此処だけの話 嘘と言えない夢物語
ふと君の香り 夢想の内 尚も愛し
遠い日巡る度 君と共に褪せた橡
宵街、影に紛れる 満月、見ぬ間に欠ける
ゆらゆら、持て余している 二人の契り
はらはら散る薄紅 その声重ねてまた
残り香探す、一人 嗚呼、唯 君を請う。
「ずっと憶えているよ」 椿は落ち、梅の香り
君だけの話 君に言えない 届かぬばかり
風待ち、歌を奏でる 三日月、見ぬ間に満ちる
くらくら、瞼を染める 彼の日のままに
ひらひら舞う紅 この声掠れどまだ
強く焦がれて、はらり 嗚呼、唯 君想う。
まだ残っているよ この胸の中に
君しかいないから もう離さない
はらはら散る薄紅 その声重ねて、ほら
行く手に花は匂い 嗚呼、君想う
ひらひら舞え、紅 その笑み合わせて
また指を絡めた、二人 嗚呼、唯 君を恋う。
「ずっと待っていたよ」 その微笑み 花に紛い
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