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残照
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作詞 と或る |
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何度となく 通ってきた道なのに 別世界
歩く度 君を思い出し 思い描いた
あの日の「さよなら」は 運命だったの?
いやそうじゃない 紛れも無く 僕の所為さ
自転車のタイヤが潰れてて
吹き出して 押して帰ったっけ
ふたりでいれば
悲劇もハッピーエンドだった
言えなかった言葉紡いで
歌唄ってるなんて もしも
風が運んだら
祈るように目を瞑って
ただ唄うだけさ この先も
夏の匂いが頬を蹴った
あの日の「さよなら」の残響が
止む日がいつか来るんだろうと
それもこわかった
雨の中抱き合って
再会を果たすメロドラマ
みたいな展開を望むのは
業(ごう)
消せなかった痛み抱えて
生きていくつもりだって もしも
夢で出逢えたら
醒めないように手を握って
時の許す限り そっと
世界が白んでいく迄
枯らした涙の跡を辿って
なんの思い出も無い場所でも
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