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パズル
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作詞 兎川 浪 |
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誰かが言った 「諦めなければ夢は叶う」って
聞きたいよ それは一体いつになるんだと
つまらなさそうにこなす君を 誉めるふりして妬んだんだ
聞きたいよ 君と僕の違いはなんだって
一つ一つ パズルのピースを埋めると見えてくる
決して決して 埋めることの出来ない大きな隙間が
それでも負けたくないんだ それでも走っていたいんだ
誰にも言いたくない夢が 僕を突き動かすんだ
「才能」なんて一言で 片付けたくはなかったんだ
隙間を埋めるピース達が まだ何処かにあるはずと
僕はまだそれを探している
誰かが言った 「ウサギとカメ」のカメの美談に
言いたいよ 努力家のウサギにはどう勝つ? って
僕を讃える君の声を 笑うふりして流したんだ
言いたいよ 僕が欲しいのはそんなんじゃない
二つ三つ 簡単に解けたパズルが積み上がり
未だ未だ 完成しない一つに焦りを覚え
まだまだやれるはずなんだ 何かが出来る筈なんだ
誰もが無理だと言う夢に しがみついているだけさ
そんなの分かっていたのに それでも涙が溢れてきて
ふと振り返れば強がりな 笑みさえ消えてしまった
僕はただ空を見上げている
僕は君で 君は僕だったんだと気付いたとき
意味がないと 思っていたパズルが煌めいて見えた
何か見えてきた気がした 何か分かった気がしたんだ
肩の力を抜いて見えた 等身大の自分が
笑って一歩踏み出して 「ピース探しは止めた」と
君を追いかけながら勝手に 夢の続きを託すよ
そして僕も君の夢を 辿ってみたいと思うんだ
君が追いかけていた「僕」の その先を作っていく
未完成なパズルも 完成にみえるパズルも
全てが僕の一部だから
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