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花火一輪
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作詞 brother sisters |
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夏暁(なつあけ)の川べりで あなたとの二人乗り
風編みながら交わした 背中越しの約束
増えていく人なみの流れをともに泳ぎきろうとした夏
あなたがわたしをさがして
喧噪のなか 伸ばした手が
ひらいたり とじたり まるで
ちいさな花火のように咲いていた
祭囃子の音色遠く 朧のなかに溶けて
結ぶ手から生まれる 寂寞に身を委ねた
二人の呼吸なじむ空気が熱帯びる胸を冷ましてゆく
落ちるまえに 消えるまえに
ほとばしった恋の火種
朱く灯された心が
あなたの横顔を一層 染めていた
あなたがわたしをさがして
静寂のなか つかんだ手が
ひらいたり とじたり まるで
ちいさな花火のように咲いていた
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