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ある恋の終わりに
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作詞 奏 |
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1)
抜け落ちた堕天使の黒い羽根
敷き詰めた床に束の間の安らぎを
泥だらけのスニーカーを脱ぎ捨てて
不幸に映える素足をベランダに干す
部屋の片隅に落ちていた古びた写真が
小さな胸の痛みと輝いた季節を残してる
キミのキスがよかった
キミの声がよかった
キミの温もりがよかった
傍にいてくれるならそれだけでよかった
追いかけた後ろ姿のキミは泣いてた
どうして肩を抱いてやれなかった?
僕は何から背を向けたのだろう
ひとつだった心はバラバラになった
キミは今何処に居て誰を思うの?
「幸せになって」と素直には言えなくて
今宵、あの月の降らせる雫を
涙の代わりにしよう
そして呟くのは 最後に言えなかった
「愛してる」
破れた地図を張り合わせて
この言葉を埋め込んだ
硝子の予感を感じて笑う
運命ならばまたいつか何処かでと…
そんなある恋の終わりに…
2)
むしりとられた天使の白い羽根
力尽きた天使に永久の休息を捧ぐ
静寂は混沌と姿を変えて闇は歌い
不幸に映える素顔は鏡の中で泣いていた
テーブルの上に置かれたお揃いの指輪が
切迫する鼓動と失った時間を置き去りに
キミのキスがよかった
キミの声がよかった
キミの温もりがよかった
僕はちゃんとキミを見ていたのだろうか
キミの居ないこの部屋は廃墟の様で
どうして話一つ聴いてやれなかった?
僕はいつからこんな身勝手になった?
永遠と言う壁は崩れキミは自由になった
同じ空の下で僕を忘れてしまうのだろう
「ありがとう」そんな一言も言えなくて
今宵、あの流れる星屑達を
弾丸の代わりにしよう
そして呟くのは もう届くことのない
「愛してた」
砕けた心を張り合わせて
この言葉を埋め込んだ
硝子の予感を感じて笑う
運命ならばまたいつか何処かでと…
そんなことあるわけないのに…
オオサビ)
自分がまるで枯れ葉のようで
風は気紛れ 流れ流され
瞼の裏のキミはいつまでも消えず
後悔の雨は降り止むことを知らず
明日は晴れるかな…
いつかは晴れるかな…
晴れるといいな…
晴れたらいいな…
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