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瞬間追憶
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作詞 すっさん |
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何者でもないよ僕は
所詮一人の人間でしかないんだ
というか人間なのかさえもわからない
生きている意味もわからない
生きていて良いのかもわからない
陰と陽の境で僕は
藻掻くことさえも出来ないまま
墜っこちた
何も見えない闇の中で
確かに触れた貌(かたち)
思い出せないまま
さよなら
なんて伝える人は居ないけど
僕の生きた証として置いていくよ
刻(とき)を刻む音がやけに大きくて
余りに酷い子守唄だ
何も知らない筈の虫さえも
僕を蔑むように脚を上る
暖かい風が僕の頬を乾かす
風だけは僕にも優しかった
背中から静かに海にもたれた
海さえも僕に優しかった
何者でもないよ僕は
所詮天涯孤独なんだよ
家族も友達も話を聴いてくれる人すら
会った事もないもんね
聞いたことすらないもんね
有と無の境で僕は
迷うことすら出来ないまま
捨てた
一面のお花畑も川も
見ることの出来ないまま
一瞬だった
助けて
なんて言える人は居なかったし
助けてなんて言うつもりもなかった
暗闇の中遠のく意識の片隅で
まだそんなことばかり
つくづく自分が嫌になる
結局人のせいにして被害者ぶってる
そんなのみんな同じだろう
だったらみんな一緒に
途切れて沈む沼の底
もう出られない
「もう助からない」
そんな言葉で目が覚める
僕に感情は要らない
押し殺して押し殺して
それでも消えなかったら
自分ごと消えるだけ
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