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憧憬
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作詞 nino |
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たかが数センチ切り抜かれた目から 見える景色の美しさを願った
知らぬ間に増えた傷を背負って あなたは笑ってみせた そっと
互いの心を知る術がないから すれ違う人は顔を伏せたまま
明日のことも知る術がないから ふと浮かぶのは過去の残滓ばかり
舗道の灯りに溜息を溶かして前を向いた
生まれた意味を充てがって 孤独から遠い場所を目指したよ
静かな夜を待つだけの 夕焼けがやけに騒がしいな
互いの心を知る術があったら すれ違う人はみな楽しそうに
明日のことを知る術があったら 今の私とも向き合えたのかな
そんなことを考えて足を止めた街角
生きてく意味を欲しがった まだ幼き春の私自身を
振り返るたび遠くなる まだ幼きままの私自身
生まれた意味も知らぬまま 無意識に日々は終わりへと向かう
静かな夜が更けてゆく 私ひとりを置き去りにして
生きてく意味が欲しかった ただ前へ進む理由が欲しかった
色褪せてゆく記憶の隅 もう一度笑える日が来るように
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