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献身
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作詞 飛燕 |
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もし君の味方がいなかったとしたら…
君の知らない時から、誰かを手にする予感は過ってた。
気づいた時には、君の側にいた。
誰の救いもない君の後ろ姿は、なんだか愛しくて。
あれから、十数年。
記憶もなんか朦朧の域に達している。
もう少しで、君に逢えそうなのに。
逢いたくて、逢いたくて、青き海に溺れそう。
君の側にいない時代は、決して軽い日々ではなかった。
もし今、君を支えてくれる人がいなかったとしたら
支えてあげてもいいのかな。
君が幼い時から、あまり積極的じゃなかったけど
優しい温もりは、側に感じてた。
無口な君の言葉がきっと、あの時側で僕に語りかけてた。
息の根が震えるほど、感じたい「君という存在」を
気づいた時には、君と違う道
何も言えぬままその後ろ姿を、見つめていた。
あれから、忘れたことはない。
記憶にまたも甦る永遠で絶えない渦
もう少しで、解きほぐせそうなのに。
逢いたくて、逢いたくて、白き翼を夢見てた。
君の側にいない時代は、僕を苛立ちへと誘いだしてた。
もし今、君を支えてくれる人がいなかったとしたら
今すぐにでも駆けつけたい。
ポケットに握りしめた、明日朝発の成田便のチケット
常に後ろ向きだった僕の日々に、微かに光が差している気がする。
君の知らない時から、誰かを手にする予感は過ってた…。
今すぐにでも、逢いたくて。
今すぐに抱き寄せたい、抱き寄せたい。未熟な気持ちで涙と共に
抱き締めたい、抱き締めていたい。頭にこびりついた煩悩を溶かせ
逢いたくて、逢いたくて、赤き夕焼けを臨む街へ。
君の側にいない時代を、僕のためじゃなく君のために。
もし今、君が僕という存在を夢見ているのならば
愛を、精一杯捧げよう。
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