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ころがる
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作詞 新田拙 |
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空き缶が転がる音が聞こえる
こんな水の底にいても
誰かが捨てて拾われなくて
行き場をなくして転がり続ける
身体を保っていることがむずかしい
冷たい水の中では
早く風に触れたい
風を知りたい
転がり続ける
猫がそこにいない誰かを恋う
まるで夜に甘えるように
誰かを捨てて拾われたくて
行き場を探して歩き続ける
身体を保っていることがむずかしい
冷たい水の中では
早く風に触れたい
風を知りたい
ここには誰もいない
記憶の上に想いがあるだけ
転がり続ける
影が揺れて夜に朝が溶け出す
こんな水の底にいても
誰もいないふりをしながら
街はそれでも動き続ける
ここには誰もいない
記憶の上に想いがあるだけ
転がり続ける
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