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エルピス
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作詞 夏心空蝉 |
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笑ってもいない 泣いてもいない
平気を装って物語の佳境にしがみついているだけ
犠牲にしたものは 数知れない
しかし それに見合った世界を手にできたとは胸も張れずに
ただ時計の針に身を任せては 現状に甘え続けている
明日の行方がどちらに転がるかなんて
解った顔して
失くしてばかりで 終わらせてばかりで 何やってんだ
そもそも最初から諦めているなら 苦痛に悶える日々すら無いさ
息をする理由は何だ 生きている理由は何だ
まだ残された希望は箱の中にある 例えそれが朽ち果てたとしても
産まれ落ちたのは 死ぬ為だと
鼻から悟っては自ら断ち切る勇気も選べずに
外れの糸を 掴まされたなら
環境や才能に恵まれなかったと頷けるものなのか
「後悔せずに生きれる人生を」 「振り返らずに前を向く成長を」
そんな嘘で奮い立たせる歌を聴くには
十二分足りている癖に
見つけてもいないのに 始まってもいないのに 何やってんだ
執拗な周りに囚われ過ぎては 一歩すら踏み出せていないさ
涙する理由は何だ 死ねない理由は何だ
希望が持ち主を待ち続ける限り 汚れた手でも迎えに行くべきだ
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