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ありがとう
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作詞 紅葉椛 |
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『ありがとう』
君がいてくれたから
僕は今ここにいる
特に話すわけでもなく
友達でもなかった僕ら
ただ 同じ教室だっただけ
それだけだった
最初はそれぞれ友達もいた気がする
いつだったか
覚えてはいない
ただ予感はしていた
崩壊の音は聞こえていた
いつだったか
クラスにはルールができた
守らなくても存在が許されていた
守ろうとしても存在が許されなかった
僕らの立場は確かに違った
交差なんてするはずがなかったんだ
音をたてて転がってきた鈴
何気なく手に取った
『ありがとう』
音をたてて崩れた僕の心
言われたことのない言葉
涙が溢れた
どんなに人気を得ても埋まらなかった
ぽっかりとあいた穴
君はたった一言でうめてみせた
『ありがとう』
そのひとことにどれだけ救われたか
君は知らないだろうな
今度は一人の君に僕が送ろう
『ありがとう』
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